RED FLAG続報

LinuxカーネルとPHPの欠陥の連鎖でサーバー乗っ取り

原題:CISA KEV added CVE-2026-46300: Linux Kernel – Linux Kernel Missing Initialization of a Variable Vulnerability

何が起きた

CISAがLinuxカーネルの脆弱性を悪用中として追加しました。先に悪用が確認されたPHPの2件と組み合わせると、PHPのWebシェルを設置され、root権限でコマンドを実行される恐れがあります。

誰に影響

  • Linux上でPHPサイトを運用している人
  • 自社でWebサーバーを管理している組織
  • レンタルサーバーやVPSの管理者

何をすべき

PHPを修正版(8.5.12/8.4.27/8.3.36/8.2.35)へ更新し、使用中のLinuxディストリビューションやホスティング事業者のカーネル修正の提供状況を確認して適用してください。あわせて不審なPHPファイルがないか点検してください。

対象の製品と版
製品影響する版修正版
Linux Kernel要確認要確認
PHP8.5.12、8.4.27、8.3.36、8.2.35より古いバージョン(ベンダー提供パッケージが両修正を含むと確認できない場合)8.5.12 / 8.4.27 / 8.3.36 / 8.2.35
この FLAG にした理由

CISA KEV に掲載(悪用確認済み)かつ重大な影響

赤旗:中断 — 悪用が確認され、影響が大きいもの。CISA KEV への掲載か、一次資料の記述で確認できたときだけ付けます。

出典・参考リンク
更新の履歴(6)
  1. RED FLAG新たにLinuxカーネルの脆弱性(CVE-2026-46300)がCISAのKEVに追加され、悪用が確認された。PHPの2件と連鎖させるとWebシェル設置とroot権限でのコマンド実行が可能になるため、影響範囲がカーネル側へ拡大した。
  2. RED FLAG修正版の具体的な番号(8.5.12/8.4.27/8.3.36/8.2.35)と影響範囲(これらより古いPHP)が判明。WordPressでの侵害は未確認だが、PHP全般ではCISA KEV掲載に加え、Dream・Palo Alto Networksなどの悪用報告がある。
  3. RED FLAGCISA KEV に登録され、悪用が確認された(従来は悪用情報なし)。深刻度の判断を DOUBLE_YELLOW から RED に引き上げる提案。
  4. DOUBLE YELLOW FLAG前版は条件付きで可能性の低い脆弱性の予告でしたが、今回は英国NCSCが、全バージョンのPHPが対象となりうる重大な問題(認証なしのリモートコード実行の可能性)として修正版公開済みと警告。重大度・影響範囲が拡大し、対応の緊急度が上がったため。悪用は未確認。
  5. YELLOW FLAGPHP.net から新たな情報提供の告知(CVE-2026-115560)。session.upload_progress.enabled=0 の設定が追加の対策として案内され、次回の定期バグ修正リリースで正式な勧告が出る予定。ただし悪用には特殊な設定の組み合わせが必要で、悪用の報告は含まれない。前回の悪用報告(第三者情報)の評価は変えず、対応範囲の拡大として扱う。
  6. DOUBLE YELLOW FLAG初報